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<<   作成日時 : 2010/11/24 13:17   >>

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会場を歩きおもしろい製品を見つけては写真を撮り、メーカーの方と話をする。例年、サイクルモードでは、ジャーナリストとしてそんな仕事を続けてきた。

ところが今年は、そんな例年通りの仕事に加え、大役がひとつ舞い込んだ。そう、プレゼンテーションの進行役という仕事だ。

ロングテールバイク・ストーリー 〜夢を運ぶ自転車の開発秘話
幕張会場2日目、土曜日の午後。来場者がもっとも多いと予測される時間帯に、会場の隅にある会議室で、そんなプレゼンテーションが行なわれた。

それは、開演2時間前のこと。誰もいない会議室。100名を収容できる会議室の椅子をモトクロスインターナショナルのスタッフとともに並べはじめた。

「何人集まるかね?」
「10名ぐらいだったらどうしよう?」
「身内ばっかりだったりして…(笑」

なんて冗談は言うものの、実際、お客様が来てくれるのか、不安でいっぱいだった。席は予想より多めに約70席用意した。内容が決まったのがギリギリであったため、告知する時間も限られていた。ゆえに、自分の予想では、30〜50名程度。来てくださった方が、余裕を持って座れる数を狙った。

今回、来日したエクストラサイクルの創始者ロス・エヴァンスとCEOネイト・バイヤリーのふたり、そして、輸入元であるモトクロスインターナショナルの岡本代表。4人で前日から打ち合わせをして、最終的な内容がかたまったのが、開演1時間前。エクストラサイクルの宣伝ではなく、ロングテールバイクが世界でどのように受け入れられているか、なんのために開発されたものかを分かりやすく話す方向でまとまった。

そして、開演15分前。驚くことに、お客様が次々に会場へ入ってきた。2日前のロングテールバイク・ミーティングに参加してくれた仲間もいるが、一般のお客様もかなり多い。「いったいどうしたんだ?」と思い、会場の外へ出てみると、通路にロングテールバイクを置いて、キャンギャルが会場へ誘う手書きの案内板を持って立っていたのだ。そう、このアイデアが絶大な効果をあげ、席はみるみる埋まっていった。

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そして、いよいよ開場だ。自分のつたない司会で開演。出演者を紹介したところで、うっかりこの日の進行方法と自分の紹介をするのを忘れて、すすめてしまった…。大失敗。

でも、その後の彼らの話やスライドが素晴らしかったおかげで、お客様の反応も悪くない感じで滑り出した。ほんと助けられた。

プレゼンテーションの内容を要約するとこんな感じだった。

ロングテールバイクは、1995年にニカラグアでの人道支援のために、ロスの手により作られた。それは「自転車で人を助けることができないか?」というシンプルなアイデアからだった。

その後、ロスはアメリカに帰り、カヤックを運んだり、キャンプに行く道具として、様々な可能性を探りながら、2000年に普通の自転車をロングテールに改造するパーツの販売を開始。今では、世界で5社ほどが同じような構造の自転車を販売している。その多くが、エクストラサイクルの規格に合わせ、豊富なオプションパーツを共有できるように設計されているそうだ。

「世界中で貧困に苦しむ人に、クルマを手渡すのは資金的にも難しい。しかし、自転車ならそれは不可能ではない。そして、それがロングテールバイクなら、新しい『仕事(モノを運ぶような)』を得る可能性も高まるし、通勤の時間を短縮することだってできる。そして、家族が病気になったとき、いち早く患者を『病院』に連れて行くことで、命を守れる。子供が通学に使えば、徒歩で行くより移動時間を大幅に短縮できるから、その分、勉強する時間を増やすことだってできる。そう『教育』にも役立つのだ」

ロスが、もっとも伝えたかったメッセージが、これ。ロングテールバイクの根底には、「人を救う」というメッセージがこめられていたのだ。もちろん、この「人」というのは、貧困にあえぐ途上国の人だけではない。我々、先進国といわれるモノにあふれた国で暮らしている「人」にもあてはまる。

それは、自分でロングテールバイクに乗って感じたことでもあるのだが、この自転車を使うと、自然にクルマの出番が減ってくる。それは、エコとかなんとかではなく、ロングテールバイクを使ったほうが、単純に楽しいから。そんな人が増えることで、わずかでも鉱物燃料の消費が抑えられ、大気汚染も減少する。それは、自分だけではなく未来の子孫にも、いい影響を与えるはずだ。楽しみながら、そんなことができるなんて素敵ではないか?

1時間のプレゼンテーションを終え、多くのお客様がロスの話に共感してくれたことが、手に取るように分かった。そして、ほんとうに情熱を持って何かを作り伝えようとする人の言葉の力の偉大さを知った。ぼくは、進行をしながら、ロスが宣教師のように見えてしかたなかった。

「あなたは、ロングテールバイクを信じますか?」なんてね。


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開場前、最後の打ち合わせの様子。
このときはまだ椅子が多すぎるような気がしていた。


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スライドを使ったプレゼンテーションの様子。
司会をしながら、こっそり撮影してみた。
お客様は写っていないが、約60名が入場してくださった。


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プレゼンテーションを終え緊張がとけたふたり。
アメリカでは、ビル・ゲイツなんかと一緒に、
TEDで講演(アリゾナ仕込みのロープパフォーマンスを披露)をするような彼らが、
あんなに緊張するとは思わなかった。


そして、最後に。お忙しい中、会場へ足を運んでくださった皆様に感謝いたします。
そしてバックアップしてくれたサイクルモードとモトクロスインターナショナルのスタッフにも、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました!

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