秩父市にワールドクラスのBMXコースが誕生

埼玉県秩父市に国際レースの開催を視野に入れたワールドクラスのBMXコースがオープンした。11月22日には、そのこけら落としとして、『秩父市長杯コース完成記念レース(全日本BMXスーパーシリーズ第6戦)』が開催された。

秩父滝沢サイクルパーク』は、秩父市の中心から、さらに20kmほど山間部に入った場所にある。滝沢ダム建設の際に、プラントとして使われていた空き地を、市が有効利用しようと、約7600万円を投じて整備した。秩父市は、目下、サイクルシティーとして、自転車を使った町興しを展開中。前週には第4回となる『秩父サイクルトレイン』を開催したり、市内のサイクリング推奨ルートを丁寧に記した『クルル』というサイクリングマップの配布も行なっている。

BMXは、1970年代にアメリカで生まれたスポーツ。6~8名の選手が同時にスタートを切り、ジャンプやバンクのある約300~400mのコースを走り着順を競うもの。変速機のない自転車を使うため、メカによる差が出にくく、メインテナンスも簡単なため、スポーツ自転車の振興に大きく役立っている。大会によっては、未就学児クラスもあり、子供がレーサー、親がメカニックというチームを編成して楽しむファミリーが多い。そして、北京オリンピックで初めて公式競技に加えられた。

朝の気温が2度と冷え込んだこの日、紅葉のピークを迎える奥秩父に約100名の選手が集まった。子供から大人まで、出来立てのコースでワザとスピードを競った。このコースの素晴らしさは、レースをスタートからゴールまで、座りながらに観戦できるスタンドが設備されていること。この日も、子供の活躍に大きな歓声を送る家族の姿が目立った。

コースは、寒さの緩む来春から本格オープンし、その後は、常設コースとして一般の利用も可能。利用料は、秩父市民は無料、一般が一日300円。レンタルBMXもあるので、気軽にワールドクラスのコースを走る体験もできる。また、来年4月には、このコースを使って全日本選手権が開催される。そして、今後は世界選手権規模の大会誘致も視野に入れているという。秩父から世界へ。これだけの施設を与えられた地元から、世界で戦えるBMX選手が羽ばたいて欲しいものだ。


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スーパークラス決勝の様子。

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市長ほか、来賓によるテープカット。

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コース横では、地元のキッズに向けて講習会も行なわれた。

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日本代表選手によるエキジビジョンレースで幕を開けた。

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小学生でも立派なレーサー。
バランス感覚を磨けるので、幼い頃からBMXに親しむと
その後の自転車生活が、グンッと広がる。

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ここで育った選手が、いつの日かオリンピックへ。
世界に繋がる夢のある施設だ。