さらにサーリー2011年モデル情報

3回にわたり紹介したサーリーの2011年モデル。じつは、まだまだある。

まずは、ここにきて日本でも俄然注目度がアップしている29er(29インチ・ホイールのMTB)=カラテモンキーについて。まずフレームの形状が変更された。トップチューブの位置を下げ、フレームの上にまたがったときの足つき性を高めている。同時にフレーム・チューブの素材、内側の仕上げを変更。格段に強度をアップしたそうだ。また、リアディスクブレーキマウントの位置を見直すことで、後輪の着脱がスムーズになっている。ケーブルマウントも他モデルと同様にトップチューブの下に移された。気になる価格は、154350円(完成車)、77700円(フレーム&フォーク)。大幅に買いやすくなっている。

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新型カラテモンキーはグレーで登場。



シングルスピード専用の26インチ・マウンテンバイク・フレーム=1×1も変更された。フレームは、上のカラテモンキーと同じようにガゼットを入れ、トップチューブを下げることで、強度を増し、同時にスタンドオーバーハイトを下げて、足つき性能を向上させた。また、フロントフォークも一新され、ラウンドタイプからストレートタイプへ変更。サスペンションフォークとの互換性は、従来の80mmから100mmストローク対応へ見直されている。1×1は、フレーム&フォークのみの設定で、価格は74550円。
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サーリーが初めて世に送り出したフレーム=1×1も
大きなモデルチェンジを行なった。



スチームローラーの完成車は、フィクスドギアのトレンドから、あえて外した新しいキャラクターで登場した。サーリー・オリジナルのオープンバーによる前傾緩めのポジションを演出し、ギア比も従来より軽く設定。700×32Cのちょい太タイヤを履くことで、乗り心地を向上し、ちょっとした未舗装路も気軽に走れるようになった。価格は114450円(完成車)、フレーム&フォーク(64050円)。
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街中を気楽に走れるフィクスドギア=スチームローラーは
完成車の仕様が変更された。



2010年モデルまで販売されていたデモンタ(分割式の)フレーム=トラベラーズチェックが廃止された。これを引き継ぐ形で、ツーリング・モデルのロングホールトラッカーをベースにしたロングホールトラッカー・デラックスが登場した。

旧モデルのトラベラーズチェックは、クロスチェックというフレームがベースになっていたので、ホイールサイズは700C仕様だった。これに対して、新しいロングホールトラッカー・デラックスは、26インチ・ホイールのみの設定となる。26インチにしたのは、旅するときによりケースに入れやすくするためだという。また、タイヤクリアランスも広く設計されていて2.1インチ幅のタイヤとドロヨケを同時に装備できる。

このほか、フレームを分割するためのカプラー(S&S社製)も新しくなり、見た目もシンプルになっている。基本設計は、ロングホールトラッカーを踏襲しているが、カプラーを取り付けるために、内部のバテッドなど繊細なチューニングが施されているそうだ。フレーム&フォークの価格は、102900円。
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26インチのみの設定で登場したロングホールトラッカー・デラックス。
700Cのホイールを使いたい方は、
トラベラーズチェック(旧モデル)の在庫を調べ
急いで確保したほうがいいだろう。



普段の街乗り、通勤、ツーリング、ちょっとした未舗装路まで、使い勝手のいいオールラウンドモデルがクロスチェックだ。大きな変更はなく、ブラックに加え、新色のロビンエッグブルーが追加された。仕様変更としては、フロントフォークのサイドにキャリアを装着するためのダボ(ネジ穴)が加えられている。以上。価格は、149100円(完成車)、65100円(フレーム&フォーク)
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新色が登場したクロスチェック。



ひとつのモデルを長く継続して販売しているサーリー。そのブランドがなぜ、これだけの大きなモデルチェンジを一斉に行なったか? それは、ヨーロッパにおける自転車の品質基準の規格が大幅に見直されたから。従来のフレームでも、通常走行においては、何ら問題のない強度が保たれていたが、新しい基準があまりにも高すぎたため、フレームの設計変更を余儀なくされたという。そして、重要な欧州市場での販売を継続するため、2011年モデルのサーリーのフレームは、すべて欧州基準に適合した。

カラテモンキーや1×1に採用されたガゼットについては、「?」と思っているサーリー・ファンも多いと思う。じつは、ボク自身、実車をみるまでは「?」が頭の中に浮かんでいたのだから。しかし、実際に完成された自転車を見ると、それはまぎれもないサーリーのデザインで、すんなり受け入れることができた。そして、ガゼットを入れることで、フレーム・デザインの個性も際立ったように思う。

ブランド名を隠してもシルエットだけでサーリーと判別できる。これは、画期的なことではないだろうか? ジャンルは違うが、BD-1、ブロンプトン、TOKYOBIKEなど、シルエットでブランドが分かる自転車は、いずれも成功しているのだ。そんな意味でも、サーリーの2011年モデルはかなり気になっている。

■サーリーについてのお問い合わせは
モトクロスインターナショナル 電話 052-773-0256または
WEBサイトをご覧下さい。