夏の終わりを森ですごす

暦的には、もう秋だが、まだ気分は夏。そんな夏気分をおさめるために、標高838mのキャンプ場をベースに周辺をマウンテンバイクでツーリングすることにした。そのあたりは何度も出かけている場所なんだけど、道が複雑なうえ、トレイルや裏道など初めて走るルートが多いので、珍しく地形図を用意した。日差しは強いけれども、森の中に入れば風は冷たく心地いい。それに、わずかだが秋の様相をみせはじめている。

序盤はトレイルを下り、滝まで走った。夏の間、あまり人が入っていなかったのか、途中、草がのびて道が見えない場所に出くわす。何度も地形図をみながら道を探して走る。久しぶりのやぶ漕ぎに、アドベンチャー気分は高まっていった。

滝に出ると、そこでは、ヒザ上まで水に入って涼をとった。これが気持ちいいのなんの。近くに湧き出る水もまたうまい。道を横切る沢では、水しぶきをあげて走りぬけるも、その日差しで服や靴もすぐに乾いた。この季節ならではの遊びだ。小さな湿原を抜けて湖へ。ヘラ釣りのおじさんたちの背後をゆっくりと走りぬけた。あたりには早くもコスモスが揺れていた。

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トレイルを抜けると、小さな滝に出た。
思わず水の中へ入り水遊びを楽しんだ。


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マウンテンバイクに乗って、森から水辺へ。
視覚の変化がダイナミックでいい。


そこから先は、短いけれども急なアップ&ダウンが現われる。しかし、現われたのは坂だけではなかった。マムシ、カブトムシ、ヤギ、牛、馬…。様々な生き物が視界に入る。田舎道は、そんな刺激がいっぱいで飽きないのだ。

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道路でひっくり返っていた小さなカブトムシ。
グローブにつけてやると、じきに空高く飛び立った。


自家製の有機野菜をベースにしたカフェでランチを楽しんだら、ベースまでは長い上り坂だ。ゆっくりとペダルを踏みしめ、夏休みの自転車少年の気分に浸りながら走った。高原だけあり、気温は30度をきっていたが、それでも汗が滴る。夏休みだぜー! イェー!

坂を上り終え、下りに差し掛かるとすぐにソフトクリームのマークが目に入った。ブレーキをそっとかけ、店番のおばちゃんと話す。それは、裏にある牧場でとれた牛乳を使ったソフトクリームなんだとか。さっそくひとついただき、その冷たさと、控えめな甘さに体が一気にほぐれた。

クルマも人もいない雄大な草原では、もうススキの穂が開き始めていた。そこを抜ければ、キャンプ場。約26kmの小さな冒険は終わった。そして、なんともいえぬ達成感と清々しさが残った。やっぱマウンテンバイクって楽しいね。

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途中の牧場で見かけたヤギ。
このあと、押し合いが始まり1頭が落とされた。
ヤギ相撲? それとも、ひまつぶしなのかな?

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標高650m付近のカフェにて。
温度計が30度を下回っている。
やっぱり暑い時期は、平地を避け、
山や高原を走るのが一番だ。