粋で便利な小さな部品

先日のツアーの前に、小さなパーツをひとつ取り付けた。それが、サーリーの『Tuggnut chain tensioner(タグナットチェーンテンショナー)』だ。

リア変速機でチェーンの張りを調整できるマルチスピードと異なり、シングルスピードは、なんらかの構造でチェーンを引っ張り、たるみを取る必要がある。そのためのチェーンテンショナーが、このパーツだ。

タグナットチェーンテンショナーの素晴らしいところは、シングルスピード用に作られたトラックエンドのフレームはもちろん、ぼくが乗っているクロスチェックのようなドロップエンドのフレームや、クイックリリースの細いシャフトにまで対応できる点。

恐ろしくニッチなパーツだけど、これがあるだけで救われる人は、じつは少なくないと思う。

クロスチェックには、もともとチェーンの張りを調整できるネジがついている。通常のライディングでは、これで何ら問題ないのだが、輪行するたびに、この細いネジが曲がってしまい、困っていた。そこで、細いネジを取り外し、タグナットチェーンテンショナーに変えてみたのだ。

旅の途中、何度も車輪を着脱したが、そのたびに後輪のセッティングが簡単にできた。このちょっとした快適さが、大きな幸福感につながる。

さらに万が一、走行中にロックナットが緩んでも、このテンショナーがあれば、ホイールが前にずれて、すぐに大きな事故につながる心配もない。かなり満足度の高いパーツだ。

しかもデザイン的にも洒落がきいていて、このテンショナーが、瓶ビールなどの栓抜きを兼ねている。アメリカでは、今や地ビールが空前のブームで、リカーショップに行けば各地のローカルビールを手軽に入手できる。しかし、その多くが瓶入りで、栓抜きを忘れたら、美味しい地ビールにありつけないのだ。そんな不幸を未然に防ぐ役割まで担ってくれるのだ。

価格は2940円。問い合わせは、モトクロスインターナショナル(電話052-773-0256)まで。

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↑今回取り付けたタグナットチェーンテンショナー。
男っぽい質感もいい感じだ。

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↑強靭なうえにデザインが優れているので、
かなりしっかりとフレームに取り付けられる。
クロスチェックをシングルスピードで乗る人には、とくにすすめたい。

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↑クロスチェックのフレームには、
元々このようなネジがついていて、
シングルスピードへの改造も無理なくできるようになっている。