SALSA 29er 2012モデル

今日は、9月にラスベガスで開催された
北米最大の自転車ショー「インターバイク」で取材した話を少々。
今回は、2012年に向け、モデルチェンジが多かった
サルサの"29er"に絞って紹介する。
(注:29erは、「トゥナイナー」ではなく、「トゥエンティナイナー」って読みます)

日本でも、ようやく活気をみせてきた29erの市場だが、
アメリカでは、さらなる細分化が進んでいる。
なかでもサルサは、独特なモデルを継続して発表する中堅ブランドのひとつ。
その製品のなかには、日本の市場では理解しにくいモデルもあるので
現地でプロダクトマネージャーのティムに聞いた話をまとめてみたい。

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エルマリアッチは、クラシックなデザインのクロモリ・ハードテール・モデル。
サルサのオリジナルのトリプルバテッドチューブは、日本のSANKO製。
2012年の大きな変更点は、フレームサイズに14インチが加わったこと。
小さなサイズの展開は、日本のファンにはうれしいニュースだ。
推奨身長は、157~168cmとサルサは発表している。
フレームのジオメトリーは、100mmストロークのサスペンションと互換。
ヘッドは、新たに44mmテーパードヘッドを採用した。
エンドは、オルタナティブエンドを使用することで、
シングルスピードに改造する際も簡単にできる。
写真上の「スレートブルーカラー」は、フレーム&フォーク販売のみで84000円。
LEVEL3完成車は写真下の「ジャングルフィーバーグリーン」で、228900円。
ほか、フレーム単体売りのチタンは、239400円。

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こちらはニューモデルのホースシーフ。
日本ではフレームのみ(ユニットなし)の販売で109200円。
一日中、気持ちよくトレイルを走っていたくなるような
快適性をテーマに開発されたそうだ。
「コロラドのトレイルを一日笑いながら走れるような29erが欲しくて作ったんだ」
とティムは説明してくれたが、コロラドのトレイルってのがイメージできず。

「以前、コロラドに出かけ、ローカルライダーと走ったんだ。
 そのとき、かなり険しいトレイルがあり、自分は降りて押して歩いたのに
 彼らは、乗ってパスしていった。
 それが悔しくて、そのときガイドしてくれたローカル・ショップのスタッフと一緒に
 コンセプトを作り上げ、デザインしたんだよ。
 昔のビッグママほどじゃないけど、
 サスペンションのボヨンボヨンというストローク感を楽しんで欲しいね。
 かなり洗練された感じに仕上がっていることが分かると思うよ」
と付け加えてくれた。

また、今年からまたまたグラフィックデザイナーが代わったそうだ。
このデザインは、昔の映画(西部劇)に出てくる
地平線や丘陵地がみえるようなアメリカ南西部のイメージなんだとか。
 
想定されるサスペンションは、リア120mm、フロント120mm~140mm。
フレームは、ハイドロフォームによるアルミ製。
142×12mmのドロップアウト仕様。
ホースシーフは「馬泥棒」という意味。
レース以外のシーンで、楽しくトレイルライドをしたい人向き。


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スピアフィッシュは、2011年後期に追加販売されたモデル。
アメリカで、ここ数年流行の兆しをみせているという
100kmを越えるエンデュランスレースで勝つためのフレームだという。
ホースシーフと比較して、クイックでキレのあるサスペンションの動きを実現したそうだ。
ストロークは、フロント100mm、リア80mm。
汎用性の高いBB30を使っているのも特徴だ。
このフレームもリアエンドは、142×12mmドロップエンド対応。

日本での価格は、LEVEL3完成車が299250円(カラー=グリーンマシーン)。
ほか、LEVEL1フレーム単体(ユニットなし)が131250円(ブラック)。
LEVEL2フレーム(ユニット付き)が155400円(スーパーオレンジ、グリーンマシーン)。

アメリカでは、100kmを越えるエンデュランス・レースのほかにも、
24時間耐久など、ひとりでオフロードを長距離走るレースが
馬鹿にできない盛り上がりなんだとか。
勝てるクロスカントリー・レーシング・フレームとして評価を得て
ブランド・ネームを高めたサルサにとって、
力を注がなくてはならない分野のひとつであると彼らは話している。
日本には、同カテゴリーのレースはほとんどないが、
XCレースに出場する人や、あくなきスピードを追求する人に向いている。


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そして、ファーゴ。
これは、何度も雑誌の記事で紹介してきたがオフロード・ツーリング・モデル。
フレーム&フォークは、クロモリ製。
ツーリング車でありながら、29×2.3インチまでの太いブロックタイヤを履ける。
ボトルマウントは、5箇所(大きなサイズは6箇所ある)。
うちフォークの左右にあるボトルマウントは
それぞれダボが3つある。
これは、サルサが発売するエニシングケージ(フォークに取り付ける簡易キャリア)の装着ができる。

2012年モデルは、カラーを一新。
LEVEL2完成車249900円(クリームスキーム、SRAM X7&9)。
LEVEL3完成車199500円(ファンガイグリーン、シマノ・ソラ&デオーレ)。
フレーム&フォーク75600円(両色)。
チタン・フレーム&クロモリフォーク249900円。

このほか、クロスカントリー・レーシング・モデルのママシタは、
アルミ+カーボンからアルミのみのフレームに変更された。
同時に、テーパーヘッドチューブ、BB30を採用。
BB30は、サルサの親会社であるQBPが、
アルミ製のアダプターを各種用意し発売を開始した。
なかにはシングルスピードにするときにチェーンテンションの調整が容易な
エクセントリックアダプターも用意されている。

以上が、サルサの29er2012年のラインアップだ。

ファットバイクについては、
10月26日発売の『自転車と旅 5号』(実業之日本社)で
インターバイクレポートとして紹介しているので
まずは、そちらをチェックしていただきたい。

また、サルサのオフィシャルサイトから消えてしまった
26erモデル(26インチのMTB)だが、
日本の熱心な販売店から高い評価を得ていた
アラカルト・チタンの販売継続が決定した。
フレーム価格239400円。
100mmストロークのサスペンションを想定した設計だ。

一般のサイクリストに向けては、11月のサイクルモードで発表予定。
発売時期など詳細ついては、
モトクロスインターナショナルまでお問い合せを。
電話052-773-0256
http://www.ride2rock.jp/